- 自然ラボ
太陽光発電システムの耐風速について
非常に強い台風21号が四国に上陸しています。
最大風速は45m/s
モジュールや架台が強風で飛んでしまわないか心配ですよね。
皆様の太陽光発電システムの耐風速はいくらで設計されていますでしょうか?

(ウェザーニュース様より引用)
太陽光発電システムは、地域の基準風速をもとに設計されます。
基準風速とは、各地方における過去の台風の記録に基づいた風害の程度で、高さ10mにおける10分間平均風速を意味しています。
徳島県阿南市では「36」という数値となっております。
徳島県海部郡では「38」、高知県室戸市では「40」と沿岸部では基準風速が高まる傾向にあるようです。(下図参照)

(引用元:http://www.temma.jp/webfunx/load/wind_vo.htm)
徳島県内では大半が「36」以下なので、「36」もしくはそれ以下で耐風速を設定し、システムを設計している他業者様も多いように見受けられます。
「36」で設計すると言っても、余裕をもたしているはずなので、実際はそれ以上の風速でも耐えうる構造になっているはずです。
しかし、今回のように最大風速「45」が来ると、さすがに「36」の設計では不安に感じられるお客様もいらっしゃると思います。
昨今、異常気象が増えてきておりますから、今後20年間で今回と同クラス、もしくはそれ以上の台風が多発することも考えられなくはありません。
そのようなことも考慮にいれて、弊社では耐風速を「基準風速×1.1倍」、阿南市では「40」でシステムを設計しております。
それでも不安に感じられるお客様は、設計時に耐風速のご希望数値についてお伝えください。ご要望に応じた設計をさせていただきます。
勿論、自然現象の予測は不可能ですので、いくら耐風速を上げた設計にしたからといっても万全ではありません。しかし、20年間の不安を軽減させることは十分にできると思います。
また、強風等の自然現象による損害に備え、各種保険に加入されることを推奨しています。弊社もそうですが、一般的に自然現象によってシステムに損害が発生しても施工会社は保証をしません。
システムを運営されるの発電事業者様が責任を負うことになるので、万が一の対策として保険に加入されるのがベターだと思います。
太陽光発電事業は20年間という長いスパンですので、何事にもしっかりと備えておくことをおススメいたします。